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 北朝鮮の故金正日(キムジョンイル)総書記の長男、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件にからみ、英日曜紙メール・オン・サンデー(電子版)は18日、正男氏の息子キム・ハンソル氏(21)が、事件のかなり前に中国当局から暗殺の危険性を警告され、英名門オックスフォード大学大学院への進学を断念していたと報じた。

 同紙などによると、ハンソル氏は、旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナル・スクールを卒業後、パリの大学で3年間、政治学を学んだ。その後、オックスフォード大学大学院の入学許可を得て、昨年9月に進学する予定だった。

 しかし渡英前に中国当局が、北朝鮮工作員による暗殺の危険があるとして正男氏とハンソル氏に中国と特別行政区マカオの外に出ないよう警告。これを受けてハンソル氏は渡英をあきらめ、家族が暮らすマカオにとどまったという。一方、正男氏は警告に従わなかったとみられ、渡航先のクアラルンプール国際空港で殺害された。

 父子は北朝鮮の「建国の父」である金日成主席の直系子孫のため、金正恩(キムジョンウン)体制が崩壊した場合には後継に立てられる可能性があった。ソニアという英語名で知られるハンソル氏の恋人はすでに英国に留学中という。(ロンドン=渡辺志帆