米指揮者・作曲家のスタニスラフ・スクロバチェフスキさんが21日、死去した。93歳だった。桂冠(けいかん)指揮者を務めていたミネソタ管弦楽団によると、昨年11月と今年2月に脳梗塞(こうそく)を起こし、闘病を続けていた。

 1923年、ポーランドのリボフ(現在はウクライナ)生まれ。11歳でピアニストとしてデビューしたが、第2次大戦中の空襲で手を負傷したため、指揮と作曲の道に専念した。

 ポーランドのオーケストラの指揮者を務めた後に渡米し、60年にミネアポリス交響楽団(現・ミネソタ管弦楽団)の音楽監督に就任。19年間にわたって務めたほか、他の多くの楽団でもタクトを振り、疾走感と透明感にあふれたブルックナーの演奏で特に知られた。高齢になっても現役で、昨年10月にもミネソタで指揮をした。

 日本公演も多く、日本でも多くのファンを集めた。90年代からNHK交響楽団にしばしば客演し、07~10年は読売日本交響楽団の常任指揮者に就任。その後は同楽団の桂冠名誉指揮者になった。昨年1月に来日公演し、今年5月にも来日予定だったが、1月に中止が決まっていた。(中井大助=ニューヨーク、編集委員・吉田純子)