ベトナム訪問2日目を迎えた天皇、皇后両陛下は1日夜、首都ハノイの国家主席府でクアン国家主席夫妻主催の晩餐(ばんさん)会に出席した。

 天皇陛下は「皇后と共に貴国を初めて訪問することを誠に喜ばしく思っております」と語り、両国の交流の歴史に言及。20世紀初頭に、独立指導者ファン・ボイ・チャウが始めた「東遊(ドンズー)運動」で約200人のベトナムの青年たちが日本に留学したことを紹介した。

 また、ベトナムに約1万5千人の日本人が居住するなど、両国民の交流がますます深まっているとして、今回の訪問が「相互理解と友好の絆を更に強める一助となることを心から願っています」と話した。

 クアン国家主席は「もろともに たすけ交わして むつびあふ 友ぞ世に立つ 力なるべき」との明治天皇の歌に言及。両陛下の訪問が「両国の友好協力関係に新たな春を与えるものと確信します」と述べた。(ハノイ=島康彦、鈴木暁子)