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 中国が南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島に造成した人工島で、長距離地対空ミサイルを配備できる20以上の建造物を建設していることがわかった。ロイター通信が21日報じた。建造物は開閉式の屋根が付いたコンクリート製で、ほぼ完成しているという。

 2人の米政府当局者の証言として伝えた。中国は西沙(パラセル)諸島で地対空ミサイルを配備したことがわかっており、南シナ海のほぼ全域で軍事拠点化を進めていることが裏付けられた。南シナ海の広い範囲で制空権を握ろうとする姿勢の表れとみられ、米国や周辺国からの反発が強まるのは必至だ。

 ロイター通信によると、建設が確認されたのは、ミスチーフ礁やファイアリー・クロス礁、スビ礁。建造物は長さ約20メートル、高さ約10メートル。米情報機関の当局者は「これらの建造物は、別の場所にある中国軍の地対空ミサイル発射台用の建造物に似ている」と指摘する。

 トランプ大統領は、中国による南シナ海の人工島造成を批判。米軍は今月18日、原子力空母カール・ビンソンを南シナ海に投入し、演習を展開している。 中国外務省の耿爽副報道局長は22日の定例会見で、南シナ海の島や岩礁に中国の主権が及ぶと主張した上で、「自国領土に、必要かつ適度な国防施設を建設することは国際法が賦与する主権国家の正常な権利だ」と述べた。さらに、「中国は東南アジア諸国連合(ASEAN)と努力し、現在の南シナ海の情勢は安定した方向に発展している。域外国は地域国の努力を尊重することを願う」と述べた。(ワシントン=峯村健司)

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