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 お寺の住職たちに経営を指南する「未来の住職塾」が活況を呈しています。なぜ住職たちは経営を学ぶのでしょうか? 塾長で浄土真宗本願寺派僧侶の松本紹圭さん(37)と、塾を運営する一般社団法人「お寺の未来」代表理事の井出悦郎さん(37)に話を聞きました。

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 ――入塾希望者が増えているそうですね。

 松本 「2012年のスタート時は東京、京都、広島、金沢の4都市5クラスで約80人が受講しました。4月から始まる第6期は9都市に開催地を増やし、125人ほどが入塾します」

 井出 「ようやくこの業界が社会情勢の変化に敏感になってきたと思います。10年後に助けを求められても、お寺の打つ手は限られているので、なるべく早く、多くのお寺とご縁を結びたいという思いが、開催都市を増やした背景にあります」

 ――塾を始めたきっかけは?

 松本 「大学を出た後にお坊さんになり、東京都心のお寺に住み込んで、お寺の可能性を広げるための取り組みをしてきました。でもどれだけ頑張っても、『点』にすぎない。お寺向けに話をすると、『そんなの東京だからできる。田舎じゃタヌキしか集まらないよ』と。もっと、それぞれの地域で、お寺が地域の特性や歴史を生かした取り組みを同時多発的に繰り広げる必要がある。『点』を『面』にするため何ができるか、考え始めたときに出会ったのが経営学でした。当時はどの宗派も、宗祖の教えはあっても、お寺をどう運営するかについての方法論がまったくなかったのです」

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