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 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア警察のカリド長官は23日、国外へ逃げた北朝鮮籍の容疑者の男4人について、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)に国際手配を申請したことを明らかにした。

 4容疑者は犯行の計画を練ったとされ、実行犯の女2人の犯行をクアラルンプール空港内で見届けた約1時間後、インドネシアの首都ジャカルタへ向けて出国。さらに、中東ドバイや極東ロシアを経由して17日までに北朝鮮へ帰国したとみられる。

 インターポールは190カ国・地域が加盟。「赤手配書」と呼ばれる国際手配が出ると、加盟国は容疑者の発見や逮捕、引き渡しに協力を求められる。ただし、北朝鮮は加盟国ではないため、事件の解決につながるかどうかは不明だ。

 マレーシア警察は今回の事件で、国外に逃げた4人のほかに、重要参考人の北朝鮮大使館の2等書記官ら北朝鮮籍の計4人が関与したと発表。これに対し、現地の北朝鮮大使館は「捜査は信頼できない」と主張し、4人の引き渡しや書記官の事情聴取などへの協力要請を拒んでいる。

 カリド長官は「隠すものがないなら、恐れず協力するべきだ」と報道陣に述べた。(クアラルンプール=古谷祐伸)