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 26日の東京マラソンを前に、有力選手が24日、都内で記者会見し、前世界記録保持者のウィルソン・キプサング(ケニア)が「世界新記録を狙う」と宣言した。今年からコース変更でゴールが東京駅前になり、終盤の起伏が減る好条件。さらに主催者側もキプサング専用ペースメーカーを用意するなど後押しする。

 「2:02:50」。現在の記録を7秒上回る目標タイムを書いたボードを掲げたキプサングは「世界記録を更新しても、それはサプライズではない」と言った。

 キプサングの自己最高は世界歴代4位タイの2時間3分13秒。3分台を過去3度マークするなど、5レース平均で世界最速という強さだ。「細かいカーブはあるが、そんなにアップダウンがない。ペースメーカーが良ければ狙える」

 今夏の世界選手権の選考レースである日本勢はお手上げ状態だ。昨年、日本人トップだった高宮祐樹(ヤクルト)は「人間ってそこまで速く走れるんだ。10キロついていけるかどうか」。レースディレクターの早野忠昭氏は「ショック療法になればいい。世界トップの速さを感じ、差を自覚するところから、東京五輪への挑戦が始まる」と語る。

 日本の現役で最速の2時間7分39秒をもつ今井正人(トヨタ自動車九州)は「現状では世界記録を狙うと言える状態じゃない。でも、一緒にスタートラインに立つのが重要。上がいるというのは目標になる。世界に挑戦する気持ちのスイッチになる」と話した。(増田創至)