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 京都市と大津市などが進める琵琶湖疏水(そすい)の観光船事業で、流れに逆らって京都から琵琶湖をめざす「上りルート」に、客を乗せて試験運航をすることが決まった。京都市は2017年度に新たな船を建造し、18年度の本格実施をめざす。

 今春の試験運航は4月1~9日。1日5便の下り便に加え、これまで回送していた1日4回の上りにも客を乗せる。安全のため、乗客は下り便より2人少ない4人。すべてJTB国内旅行企画、JR東海ツアーズ、京阪バス、府旅行業協同組合、日本旅行、びわ湖大津観光協会の6者によるツアーなどに組み込む。

 一方、市上下水道局は17年度、1隻2千万円の和船を計2隻導入する。定員は12人と2倍になり、今秋にも完成させる見通し。建造費にはふるさと納税や国の交付金、企業の協賛金などを充て、水道料金収入は回さないという。

 観光船の課題は採算性だ。これまで実質的に赤字が続いているが、市の担当者は「上り便の開始でどれぐらい収支が改善するかなど、これから詰めていく」と話す。