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 膨大な費用がかかるため、アポロ計画以来途絶えてきた月軌道への有人飛行が再び宇宙開発の焦点に浮上しつつある。米国勢ばかりでなく、中国も2030年代の有人着陸を目指す。早ければ20年代前半に火星に人を送る目標を掲げるスペースXにとって、月で経験を積むことは火星に向けた重要なステップになる。

 ただ、計画が予定通り行くかどうかは不透明だ。有人宇宙船ドラゴンは現在開発中で、今年後半に初の無人打ち上げ、初の有人打ち上げは18年5月ごろの見通し。ファルコン・ヘビーも当初より開発が遅れ、初試験は今夏の予定だ。これらの計画がうまく行かないと、本番の有人打ち上げの時期にも影響が出るのは避けられない。

 スペースXは15年6月と昨年9月、無人ロケット「ファルコン9」の打ち上げに失敗。安全確認などに時間がかかり、NASAは昨年末、ドラゴンの有人打ち上げを約半年遅らせることを決めた。(ワシントン=小林哲

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