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 トランプ米大統領は30日、米フロリダ州で4月6、7日に開く中国の習近平(シーチンピン)国家主席との首脳会談について「我々は巨額の貿易赤字や雇用の減少を抱えられない状況で、とても厳しいものになる」とツイートした。トランプ大統領は31日、貿易赤字の削減に向けた大統領令に署名する方針で、首脳会談を前に、米国の最大の貿易赤字相手国である中国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。

 トランプ氏はツイートで「米国企業は他の選択肢を検討する準備をすべきだ」とも述べ、中国に厳しい姿勢を示した。

 大統領令については、トランプ政権の貿易政策を担う国家通商会議(NTC)のナバロ議長とロス商務長官が30日に電話会見し、米国の主要な貿易赤字相手国の状況についての詳細な報告書を作ることを明らかにした。不正な貿易慣行や為替の不均衡、貿易協定による影響などについて国ごとに調べ、90日以内に大統領に報告するという。ロス氏は、中国や日本などを主要な赤字相手国として名指しで挙げており、報告書でも批判を受けるおそれがある。

 また、ナバロ氏は、ダンピング(不当廉売)や外国政府の補助金を受けた輸入品への対抗関税の徴収を強化することを明らかにした。米国土安全保障省に対し、商務省や財務省などと連携して、徴収を強化するための対策を取るよう指示するという。(エルパソ=五十嵐大介