【パノラマ写真】吉田茂元首相の旧邸宅=長島一浩撮影
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 2009年に焼失した神奈川県大磯町の旧吉田茂邸が再建され、1日、一般に公開された。大物宰相の邸宅を要人が訪ねる光景は「大磯詣で」と言われ、戦後政治の舞台にもなったことから、吉田ファンや歴史好きの人たちがさっそく訪れてにぎわった。

 養父が建てた別荘を戦後、元首相が増改築した。漏電とみられる火災で焼けたが、町が観光の核にしようと、全国からの寄付を含む5億4千万円をかけて再建した。

 上階からは富士山や相模湾が一望でき、ダイヤルのない首相官邸への直通電話や元首相が使ったベッドなど、往時をしのばせる調度品も複製、展示している。東京都八王子市の会社員飯窪優二さん(32)は「人を迎えることを考えて造られ、大政治家だなと思った。住む空間へのこだわりも感じた」と話していた。

 入館料は大人500円、中高生200円、小学生以下無料。(遠藤雄二)