【動画】震災遺構として保存が決まった気仙沼向洋高校旧校舎=福留庸友・越田省吾撮影

 教室には津波によるがれきが散乱し、渡り廊下には乗用車のゆがんだ車体が残る。宮城県気仙沼市の県立気仙沼向洋高校の旧校舎は、震災直後の様子を今に伝える。

 昨年12月の一般公開で「なるべく手を入れずに保存を」という声が相次いだため、市は当初の計画より範囲を広げ、敷地内の建物の大部分を残すと決めた。

 「見るのはつらいけれど、地元で育つ子どもたちに伝えていくには保存が必要」と語るのは、当時同校の2年生で、今は市内の船舶関連機器メーカーで働く西城伸悟さん(22)。「震災後、何事からも目を背けてはいけないと考えてきた。この6年で精神的に強くなったかなと思います」(越田省吾)