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 東京都立川市の市立小学校であった集団食中毒で、東京都は28日、学校給食で使われた焼きのりを原因食品と発表した。ノロウイルスが検出されたという。和歌山県御坊市などの幼稚園や小中学校であった集団食中毒でも、給食に同じ業者の焼きのりが使われており、県は原因食品の可能性があるとみている。製造した食品会社「東海屋」(大阪市都島区)が自主回収し、大阪市が原因を調べている。

 都食品監視課によると、商品名は「キザミのり 2ミリ 青」。2月16日に立川市の給食で出た親子丼にかけられた焼きのりの未開封品から検出したウイルスと、患者から検出したウイルスの遺伝子型が一致した。乾物でも加工段階でウイルスに汚染されることはあるという。同市では24日正午までに、児童と教職員の計1098人が嘔吐(おうと)や下痢などを発症した。

 和歌山県の集団食中毒では御坊市と日高川町の15の幼稚園や小中学校の子ども、教職員計804人が同様の症状を訴えた。県は調査で、1月25日の給食に出た、ホウレン草やのりなどをあえた「磯あえ」が原因と断定。都からの連絡を受け、磯あえから検出されたノロウイルスの遺伝子型の情報を提供したところ、立川市のノロウイルスのものと一致したという。

 東海屋によると、今回ののりは加工を大阪市北区の別の業者に委託し、昨年12月に280パック製造した。東京、和歌山、大分など12カ所の問屋に卸しており、28日朝、全ての問屋に自主回収の旨を伝えたという。田中健二社長は「給食を楽しみにしていた大勢の人に大変つらい思いをさせてしまい申し訳ない。保護者のみなさんにも心配をかけて申し訳ない」と陳謝した。大阪市保健所は27日、東海屋と加工業者を調査。今後、感染拡大の防止策をとるとしている。

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