学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題をめぐり、自民党参院議員の鴻池(こうのいけ)祥肇(よしただ)元防災担当相が1日、記者会見した。学園が土地交渉をしていた2014年4月ごろ、議員会館事務所を訪ねてきた同学園の籠池泰典理事長夫妻から「紙に入った物」を差し出され、「これでお願いします」と言われたことを明らかにした。

 鴻池氏は受け取らなかったと説明。「一瞬で金だとわかった」と話したが、中身が現金かどうかは確かめなかったという。報道陣に「(趣旨は)土地取得の件についてか」と問われると、「知らない。きっとそうだろう」と述べた。

 鴻池氏によると、籠池理事長とは、知人から学園での講演を頼まれたのがきっかけで知り合った。その後、籠池理事長は神戸市の鴻池事務所に出入りするようになったが、直接会ったのは3回ほどで、そのうち1回が議員会館への訪問。紙に入ったものを差し出されてからは「出入り禁止にした」という。

 土地取得に絡んだ財務省や国土交通省への働きかけについては否定し、「30年やってきた政治家に対して金で動かそうという根性が気にくわない」と述べた。

 1日の参院予算委員会では、共産党の小池晃議員が「自民党国会議員の事務所の面談記録を入手した」と明らかにし、議員事務所が土地取引で相談を受けていたと主張。安倍晋三首相は取引に関して「不当な働きかけはなかったと聞いている」と述べた。関係者によると、小池氏が指摘した議員は鴻池氏。一方、鴻池氏は会見で「面談記録」について「知らない」と述べた。

 鴻池氏が代表を務める「自民党兵庫県参議院選挙区第二支部」の政治資金収支報告書によると、「塚本幼稚園幼児教育学園」(大阪市)から14年1月3日と15年1月5日にそれぞれ10万円の寄付を受けていた。学園の代表者の欄にはいずれも、森友学園の籠池理事長の名前が記されていた。鴻池氏は献金を受けていたことを最近まで知らなかったといい、返金する意向という。