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 トランプ米政権は1日、年次の通商政策の報告書で、貿易紛争に関する世界貿易機関(WTO)の判断について、米国に不利な場合は従わない姿勢を示した。1995年の発足以来、WTOは世界の貿易紛争の解決を担ってきたが、トランプ政権の対応次第で貿易秩序に悪影響を及ぼすおそれが出てきた。

 報告書では、「全ての米国民にとって、より自由で公平な方法での貿易の拡大」を通商政策の目標に掲げた。「目標は、多国間交渉よりも二国間交渉によって達成できる」と明記した。オバマ前政権は昨年の報告書で、世界貿易での指導力は「我々の国益を促進する」として、環太平洋経済連携協定(TPP)を中核に掲げていたが、大きく転換させた。

 通商政策の優先事項として、①通商政策での国家主権を守る②通商法を厳格に履行する③米国からの輸出のために、他国に市場開放を促すすべての可能な手段を使う④世界の主要市場の国とより良い協定を交渉する――の4点を挙げた。

 報告書では、WTOでの紛争解…

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