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■公文書保存のため幕末以来の外交文書を修復する 伊藤雅世さん(35)

 幕末以来の外交記録文書ファイル約10万冊を蔵する、東京・麻布台の外務省外交史料館。その一室で担当職員6人をまとめながら、文書の修復に日々挑む。

 物不足だった戦中のもろい紙、字が薄れたファクスの感熱紙など時代を映す素材に記されるのは、この国の歴史。後世への貴重な財産だ。そっとめくり、繊維のしなやかさを確かめる。薄い和紙で破れを補い、小さなへらでしわを伸ばす。「匠(たくみ)」の手さばきだ。

 作業中は必ずマスクをし、紙の酸性化を防ぐ薬品をスプレーで。「史料がすごく心配。子を持つ親の気持ちでしょうか」と笑う。

 京都造形芸大で日本画を学び、…

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