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 阪急電鉄の十三(じゅうそう)駅(大阪市淀川区)で、60年ほど前に書かれたとみられる古い行き先表示が見つかった。駅の改装工事で地下階段の壁の塗装をはがすと、「宝塚」「京都」などといった文字が現れたという。阪急は壁を新しく塗り替える予定で、4月ごろまでには見られなくなりそうだ。

 十三駅には京都線、宝塚線、神戸線の3路線があり、1月からリニューアル工事をしている。古い行き先表示は、改札内で各路線のホームにつながる地下の階段脇の4カ所の壁に直接、書かれていた。

 ほとんどの文字はかすれて読みにくいが、阪急によると、宝塚線ホームにつながる1カ所は、行き先として「中津」「京都」「みのお(箕面)」「宝塚」などと読める。一部の行き先には下に「③」などと書かれ、乗り場の数字と考えられるという。

 阪急にも詳しい資料はなく、いつ書かれたものか特定できていない。ただ、京都と宝塚など異なる路線の行き先が併記されていることから、地下階段が完成した1955年ごろから、京都線が宝塚線の線路を使って梅田駅まで乗り入れていた59年ごろまでの間に書かれたと考えられるという。

 阪急は保存などは考えておらず、春までには壁を塗り替え、新たな行き先表示などを設置する予定。古い表示は早ければ今月中には見られなくなる。

 担当者は「昔も今も、利用者に分かりやすい案内を心がけたい」と話している。(広島敦史)