【動画】マレーシアに供与した大型巡視船が広島県尾道市の造船所を出港した=佐々木康之撮影
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 安倍政権による「巡視船外交」が本格化している。海洋進出を強める中国を念頭に、警備能力が低い沿岸国を後押しする戦略だ。4日にはマレーシアに供与した大型巡視船が広島県の造船所を出港した。ただ沿岸国には中国経済を頼みとする面もあり、「牽制(けんせい)効果」は未知数だ。

 4日午前、「MALAYSIA COAST GUARD」と船体に書かれた全長90メートルの白い船が、広島県尾道市の造船所・ジャパンマリンユナイテッド因島工場を離れた。元は釧路海上保安部(北海道)の所属だった巡視船「えりも」。境海保(鳥取県)の「おき」とともに1月に引退し、マレーシア海上法令執行庁(MMEA)の船になる。

 今回の供与は、昨年3月にボルネオ島沖であった事件がきっかけだ。同国の排他的経済水域(EEZ)に100隻近い中国漁船が出現。中国の海上保安機関、海警局の大型巡視船も同行していた。

 日本政府関係者は「漁船を監視していた小型艇が海警に追われたと聞く」。マレーシアはほどなく、外洋での行動が可能な大型巡視船の早急な供与を日本に要請した。「新たに船を造ると3年はかかる」(海上保安庁幹部)ため、今年1月に引退予定の2隻を改修し、「即戦力」として渡すことにした。

 海保に籍があった船が外国に渡されるのは、実は今回が初めて。造船所へ見送りに来た同庁幹部、足立基成・国際危機管理官は「要請から1年も経たずに供与できた。今後のモデルケースになればいい」。MMEAの船長、ロバート大佐は「南シナ海を中心に活動する。近い将来、この船を使って日本との訓練ができれば」と話した。

 支援はハード面にとどまらない…

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