抱卵中とみられる国の特別天然記念物であるコウノトリを親子で観察する催しが5日、鳴門市内の巣の周辺であった。

 県や同市などでつくるコウノトリ定着推進連絡協議会が主催し、22組約60人が参加。同協議会などが撮影や観察の自粛を呼びかけている半径400メートルエリアの外側から、日本野鳥の会県支部の会員らの案内で、望遠鏡などで観察した。

 電柱の上にあるコウノトリの巣では、オスがじっと卵を温めており、北島町から来た女性は、「昨年末の観察会ではペアの姿がなく、今回やっと見られた。かわいらしく座る姿に感激しました」。

 参加者はコウノトリの生態などついてクイズ形式で学び、レンコン掘りも体験した。河口洋一・徳島大学准教授(河川生態学)は「一帯は冬場も水がある蓮田が多く、コウノトリがえさを捕るには好条件。そんな農業と自然の関係にも興味をもってほしい」と話していた。(亀岡龍太)