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 中国財務省が5日に公表した2017年の予算案と16年に使った予算の報告から、例年は掲載されていた国防費など費目別の金額の記載が消えた。今後も公表されなければ、国際的に懸念されている国防費だけでなく、庶民生活に関係が深い費用の増減もわからなくなり、情報開示の透明性が後退する恐れがある。

 全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の傅瑩(フーイン)報道官は4日の会見で、17年の国防費の伸び率は「(前年比で)7%前後になる」と述べた。単純計算で、初めて1兆元(約16兆5千億円)を超えるとみられていたが、財務省は予算案で金額の公表を避けた。前年比7・6%増の9543億元(約15兆7千億円)としていた16年の予算も、どれだけ使ったのかわからなくなった。

 中国の国防費について各国の軍事関係筋は、予算案での公表額より実際はずっと多いと分析してきた。国防費の内訳を示さない従来の公表額も不透明さが批判されてきたが、額の公表自体を取りやめたとなれば、周辺国に中国の軍事動向に対するさらに強い不信感を植え付けかねない。

 黄守宏・国務院研究室主任は5…

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