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 北陸新幹線の京都―新大阪間について、与党が途中駅をつくる南回りを採用する方針を固めた。背景にあるのは、建設費の一部を負担する京都府への配慮だ。

 与党の検討委員会の判断に大きな影響を与えたのが、南回りを強く推す京都府の意向だ。「京都の将来に大きな可能性をもたらすルート」(山田啓二知事)として、採用を働きかけてきた。

 敦賀―京都間のルート選定では、府が求めた「舞鶴」ルートは落選し、府内に新駅ができない「小浜・京都」ルートに決まった。北陸新幹線は国と地元自治体が線路の長さに比例して一定額を負担するが、山田知事は「府民に生じる便益に従った負担が筋だ」と述べ、府の意向に沿わないルートになれば負担を拒否する姿勢もちらつかせた。

 これに与党側も同調。京都選出で検討委委員長の西田昌司参院議員は7日、「沿線自治体側からすると公共事業だから、費用負担に応じた便益をどこかでやってほしいというのは当然だ」と京都府の主張に理解を示した。

 南回りになるように、強引ともいえる手も使った。

 当初、南回りで検討されていたのは、JR学研都市線の京田辺駅周辺に新駅をつくる案だった。国土交通省がこの案を分析したところ、経済効果と費用が釣り合うかどうかをみる指数は0・97とはじき出された。

 整備新幹線は、この指数が基準の1を超えなければ着工できないきまりだ。与党のある議員によると、この数字が与党側に内々に示され、国交省と与党側が協議。1を超える案になるようにルートの見直しに着手したという。

 その過程で、より大阪に近い松井山手駅(京田辺市)に新駅をつくる案が浮上。当初のルートよりも距離が約3キロ短くなることで、建設費も約1600億円圧縮され、利用者数も多くなると試算。費用対効果の指数は1を超えた。与党議員は「南回りになるようにルートをつくった」と明かす。

 京都府の山田知事は7日、「関…

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