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 築地市場(東京都中央区)の敷地内の土壌から環境基準の2・4倍にあたるヒ素などの有害物質が検出されていたことが、7日分かった。都道の建設工事にあわせて都が2013年に検査した結果で、同日に公表された。同市場の土壌から基準超の有害物質が検出されたのは初めて。

 豊洲市場への移転を延期している小池百合子都知事の判断にも影響を与えそうだ。小池氏は7日、報道陣に「現に市場として営業しているので信頼の確保がしっかりできるように。そういったことも総合的に踏まえていきたい」と述べた。

 都建設局によると、検査は、同市場の南端と対岸を結ぶ都道環状2号線の築地大橋を建設する際、都が実施した。橋台部分の土壌で、地下90センチから水1リットルあたり0・024ミリグラムのヒ素(環境基準は1リットルあたり0・01ミリグラム以下)と、同1・3ミリグラムのフッ化物(同0・8ミリグラム以下)が検出された。都は「アスファルトに覆われており、健康に影響はない」としている。

 これまで結果を公表しなかった理由について、都は「道路工事の際に土壌から環境基準超の有害物質が検出される例はあるが、その都度公表はしていない」としている。

 都の土地の履歴を調べた調査によると、同市場の敷地には戦後、有機溶剤を使ったとみられるクリーニング工場などがあり、都は「敷地全体に土壌汚染の恐れがある」とみている。今後、実際に土壌調査をし、6~7月に結果が出る見込み。(伊藤あずさ、野村周平