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 JR西日本の来島達夫社長は8日の定例会見で、北陸新幹線の京都―新大阪間のルートが「南回り」と正式に決まった場合、受け入れる方針を示した。JR西はこれまで「北回り」を推してきたが、来島氏は「決められたルートで最善をつくす」と述べた。

 京都―新大阪間については与党が7日、東海道新幹線の南側を通り、京都府京田辺市のJR学研都市線松井山手駅付近に途中駅をつくる南回りとする方針を決めた。途中駅のない北回りも選定の対象だったが、与党は南回りの地元への経済波及効果を重視した。

 着工にはJR西の同意が必要で、JR西はこれまで「北回りの方が時間が短縮できる」と訴えてきた。だが、7日に国土交通省が明らかにした調査結果によると、金沢―新大阪間の所要時間は、南回りが北回りより1分長いだけだった。来島氏は「数値としては同じレベルになっていると思う」と評価した。

 北陸新幹線は、金沢―敦賀間が2022年度末に開業予定で、敦賀から西は46年度の開業を見込む。早期着工を求める声もあるが、財源の見通しがたっていない。来島氏は「財源の議論、着工の段取りなどのステップを早く踏んでいただきたい」と述べた。来島氏は13日に開かれる与党の検討委員会で意見を述べる予定。ルートは、15日の与党の会合で正式に決まる。(岩沢志気)