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 安倍晋三首相の地元、山口県下関市長選が12日、投開票された。安倍首相の元秘書で前市議の前田晋太郎氏(40)=自新=が、3選をめざした現職の中尾友昭氏(67)=無現=、元市議の松村正剛氏(63)=無新=を破り、初当選した。保守分裂の選挙戦となり、前田氏の陣営には首相が檄文(げきぶん)を送り、首相の妻・昭恵氏が再三にわたり応援に入った。投票率47・09%。

 下関市では衆院中選挙区時代から、故安倍晋太郎氏(首相の父)と故林義郎氏(林芳正参院議員の父)が自民党内で議席を争い、現在も市議や県議が安倍派と林派に分かれている。その名残から市長選で両派による保守分裂選挙が続いており、今回の市長選では林派が現職の中尾氏、安倍派が新顔の前田氏を支援した。

 前田氏は、安倍首相の地元秘書を7年4カ月務めた経験から中央政界とのパイプを強調。告示前の演説会場には首相と2人で並ぶポスターを掲げ、昭恵氏も告示前や選挙戦終盤の個人演説会で応援弁士に立った。

 一方の中尾氏は「市民党」を掲げ、林芳正氏の事務所から表立った支援は受けなかった。保守同士の争いという印象を和らげ、自民支持層以外からも支持を得る狙いだったが、及ばなかった。(上山崎雅泰、白石昌幸)

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