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 光に敏感な聴覚障害者がいる職場で、窓のブラインドを開けるよう上司が指示したことはパワーハラスメント(地位を利用した嫌がらせ)に当たるなどとして、聴覚障害者の和田明子さん(45)が21日、雇用主のオリックスを相手取り、300万円の慰謝料と賃金の減額分の支払いなどを求めて東京地裁に提訴した。

 訴状によると、和田さんは出向先の職場で、窓からの光が苦痛だったため、産業医の診断書を提出した上でブラインドを閉めてもらっていたが、2014年9月、上司が開放を指示。和田さんが閉めると、上司から「指示に違反している」などのメールが送られてきたという。こうした行為は職場環境の配慮を義務付けた労働契約法に違反すると主張している。

 和田さんは15年8月、同僚からの嫌がらせに抗議した際の行為が暴行に当たるとして懲戒処分を受け、この処分を無効とすることや、処分後の自宅勤務命令に伴って減額された賃金などの支払いも求めている。

 和田さんは21日に会見を開き、手話で「聴覚障害者に対して会社は全く理解しようとしない」などと話した。オリックスは「訴状が届いていないため、コメントできない」としている。(北川慧一)