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 総務省の専門家会議は13日、火星を周回する超小型衛星を2020年に打ち上げる方針を確認した。水分を検出するセンサーを搭載し、火星の地表や上空にある水や酸素の検出を目指す。成功すれば、日本の衛星で初めて火星軌道に投入されることになる。

 打ち上げ予定の人工衛星は、同省所管の情報通信研究機構(NICT)や東京大などが開発。重さ100キロ以下で、費用は数億~数十億円程度の見込み。打ち上げ用のロケットは未定。火星を目指す、他の人工衛星と相乗りで打ち上げる予定という。順調なら20年末ごろに軌道投入される。

 搭載予定のセンサーはNICTが開発。月や火星などで深さ数十センチほどに眠る資源探査を、広範囲にわたり実施するための技術にもつなげる。

 日本の火星探査では、1998年に打ち上げられた探査機「のぞみ」が近くまで到達したが、必要な装置が動かず、03年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所が軌道投入を断念している。JAXAでは20年代の打ち上げを目指し、火星を周回する衛星からのサンプルリターンを目指す計画の検討を進めている。(山崎啓介)