【パノラマ写真】京都非公開文化財特別公開「宝泉院」=高橋敦撮影
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 山里の風景が広がる京都市北部にある大原。そこは手つかずの自然が残り、訪れる人を穏やかな気持ちにさせてくれる地です。4月28日から5月7日まで開かれる春の「京都非公開文化財特別公開」(京都古文化保存協会主催)では、大原から四つのお寺が参加します。そのうちの一つ、宝泉院を訪れました。

 住職の藤井宏全(ふじい・こうぜん)さんは「大原というと三千院の印象が強いですが、三千院を取り巻く周りの寺院は歴史のあるお寺が多いです。それに早朝はかすみがきれいですから、この機会に滞在型でゆっくりと大原をまわっていただきたいです」と話します。

 大原は天台声明の聖地としても知られています。声明とは、日本の歌曲の原点として謡曲や民謡、演歌などに影響を与えてきた仏教の儀式音楽のこと。三千院の参道の奥にある勝林院(大原寺)が中心的道場で、宝泉院は僧坊や声明研究の寺院として平安末期ごろに創建されました。宝泉院で今春、特別公開されるのは、茶室「日新庵」で、2013年に移築・再興されてから今回が初めての一般公開となります。

■無くなる直前だった茶室

 茶室が建てられたのは、「偶然のような話なのです」と藤井住職は話します。この茶室は元々、大阪府茨木市東太田にある邸宅の表書院として、1905(明治38)年に建てられたもの。裏千家の第13代円能斎が手がけたという由緒のある茶室ですが「建物を壊して茶室が無くなってしまうようなので、よかったらもらってくれないか」と知人を介して住職に声がかかったそうです。「初めから茶室を建てる計画があったわけではなかったのですが、こうして私に声がかかったのは『そういうことか』と思って受け入れ、無くなる一歩手前だったところを譲り受けました」と藤井住職。

 こうして112年前の茶室が、…

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