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 鼻やのど、口の中など、頭頸部(けいぶ)の粘膜にできる悪性黒色腫(メラノーマ)に、重粒子線治療が有効である可能性が高いとする解析結果を、量子科学技術研究開発機構が発表した。手術のように見た目を変えることなく、同程度の成績が見込めるという。

 量研機構の放射線医学総合研究所を含む国内4施設の共同研究で、米国の専門誌に掲載された。

 チームは2003~14年の260例を対象にデータを解析。その結果、治療部位で再発しなかった割合は治療2年後で84%、5年後は72%と推計された。治療部位以外の再発なども考慮に入れた生存率は2年後で69%、5年後は45%と推計された。

 この結果は、治療の基本となっている手術の5年生存率に匹敵する成績で、X(エックス)線を使った放射線治療の5年生存率をはるかに上回った。失明など重い副作用が出た例もあったが、従来の放射線治療よりも少なく2・7%だった。

 頭頸部の粘膜悪性黒色腫は国内…

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