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 沖縄県は、県内の旧制中学校などの生徒が「学徒隊」として太平洋戦争末期の沖縄戦に送り出された事実を後世に伝えるため、平和祈念公園(同県糸満市)に「全学徒隊の碑」を建立し、14日、除幕式を行った。石碑は高さ約2メートル、幅約3・4メートル。全21校と学徒隊の名称を刻んだ。

 沖縄の学徒隊はひめゆり学徒隊が有名だが、多くはあまり知られていない。

 県などによると、学徒隊は県内の旧制中学や高等女学校など全21校から2千人を超える10代の若者が動員され、約千人が命を落としたという。これまで学徒の慰霊碑は県内各地に点在していたため、数年前から合同碑の建立を求める声があがっていた。

 除幕式には元学徒隊員ら約50人が出席し、戦死した仲間のために黙禱(もくとう)を捧げた。梯梧(でいご)学徒隊で看護業務にあたった那覇市の吉川初枝さん(89)は、石碑の建立を「亡くなった仲間たちも喜んでいると思う。ほとんど知られていない学徒隊のことを多くの人に知ってもらいたい」と語った。(吉田拓史)