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 厚生労働省は14日、血液がんの治療薬で原因が特定できない海外の死亡例4573件を期限内に国に報告していなかったとして、製薬会社セルジーン(東京都千代田区)に対し、医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づく業務改善命令を出した。改善計画の提出や報告を速やかに行う社内体制の確立を求めている。

 厚労省によると、海外の死亡例が報告されていなかったのは血液がん治療薬の「レブラミド」「ポマリスト」など3品目。他社から入社した社員が2015年12月に指摘するまで、海外で起きた原因が特定できない死亡例の報告を怠り、同法で定められた15日以内に国に報告していなかった。約6年遅れた例もあったという。厚労省は今回の死亡例を「がんの進行によるもの」とみている。

 同社は、今回以外の報告義務のある重い副作用などは報告していたといい、「死亡症例を誤って報告不要と判断したことに起因するものです。再発防止に全力で努めてまいります」としている。(黒田壮吉)