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 福島第一原発の事故で帰還困難区域になっているJR常磐線夜ノ森(よのもり)駅(福島県富岡町)。人影の無いホームの両脇の斜面に、丁寧に袋をかぶせられたツツジの株が並ぶ。

 町によると、駅周辺には震災前、約6千株のツツジが植えられ、桜並木と並ぶ町のシンボルだった。1939年に約4千株のツツジが植樹されてから、徐々に本数を増やしたという。駅を通過する特急電車が徐行し、乗客は車窓から花を眺めて楽しんだ。

 同線の2019年度末全線開通を目指すJR東日本が、除染のために根こそぎ除去する案を示した。だが町は、町民の思いなどを考慮し、再び花を咲かせる日を信じて、根元を残すことを提案した。10年ほどかかる見込みという。(関田航)