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 家でテレビを見る人が最も多いとされる日曜夜。各局がしのぎを削る視聴率競争で、明暗がはっきり分かれる形となっている。3年連続で「視聴率3冠」を達成した日本テレビの「1強」状態を打ち破ろうと、昨秋には他局がこぞって新番組を投入したものの、大苦戦を強いられ、早々に打ち切られた番組も。春の改編で巻き返しはなるのか。

 日テレが日曜夜8時台に放送するバラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」。今年番組放送開始10周年を迎えたが、2月5日の放送では22・5%と番組史上2番目の視聴率を記録。週間視聴率ランキングでNHKの朝ドラ「べっぴんさん」と首位を争うなど、勢いは増すばかりだ。

 タレントが海外で体を張ったロケに挑戦し、笑いや感動を誘う企画。加藤幸二郎・制作局長は「スタッフと出演者の信頼関係が視聴者に伝わるから、素直に笑えたり応援できたりするのでは」と話す。前後も「ザ!鉄腕!DASH!!」(7時台)、「行列のできる法律相談所」(9時台)と高視聴率のバラエティー番組で固め、2014~16年の3年連続で同局が全日(午前6時~深夜0時)、ゴールデン(午後7~10時)、プライム(午後7~11時)の全番組平均視聴率トップの「視聴率3冠」を達成する原動力となっている。

 一方、大敗ムードが漂うのがフジテレビ。「報道ステーション」を降板後、初のレギュラー出演となる古舘伊知郎を鳴り物入りで起用。昨年11月に夜7時から2時間のバラエティー番組「フルタチさん」をスタートしたが、初回8・2%だった視聴率は、2月26日放送分で4・0%まで落ち込み、同時間帯の在京6局で最低だった。

 ニュースや世相から「引っかかる」話題を取り上げ、ゲストとトークしながら追究していくが、松岡修造が焼き肉を食べる様子を古舘が実況したり、米大統領選で注目されたメキシコとの国境の壁を番組ディレクターがルポしたりと、内容は手探り状態が続く。宮道治朗・編成局次長は「試行錯誤しながら色んな企画を試しているが、やりたいこと、やるべきことをまだ一通り出来ていない状況……」とする。

 夜7時台ではTBSも苦戦中。ロンドンブーツ1号2号らを起用して昨秋に始めたバラエティー番組「クイズ☆スター名鑑」が初回放送から5%台と低迷。12月4日には最低の2・9%となり、今年に入って打ち切りが決まった。演出担当はツイッターで「あっという間でしたが終了です」とつぶやいた。

 比較的堅調なのはテレビ朝日。人気番組「アメトーーク!」を木曜深夜に残しつつ、「日曜もアメトーーク!」として7時台に進出させる異例の編成だったが、昨年12月30日の年末スペシャルを含めると平均視聴率は10%。それでも同局関係者は「思うような数字には全く届かない」と話す。

 「老舗番組」を続けて安定しているのはNHKだ。夜7時の「ニュース7」、4月に放送500回を迎える7時半の「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」はいずれもほぼ10%台を維持。8時からの大河ドラマ「おんな城主 直虎」は、前作「真田丸」ほどの勢いは見られないものの、1月のスタート以降15%前後で推移している。局幹部は「7時のニュースが大河まで視聴者を引っ張ってくれている」と分析する。

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