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 北海道の涼しい夏を求めて短期間移り住む「ちょっと暮らし」。釧路市は昨年度、初めて年間ののべ滞在日数が1万日を超え、経済効果も1億円を突破した。6年連続全道1位の期待がかかる中、今シーズンも問い合わせが相次いでいる。人口減少に悩む市は、大自然や地元の人たちとの交流で滞在者を魅了し、移住へつなげようと知恵を絞る。

 同市は豊かな海産物に加え、釧路湿原と阿寒の二つの国立公園を抱える屈指の観光地。だが、冬の厳しい冷え込みに加え、夏も霧が多くて肌寒く、首都圏や関西に比べて8月の気温が10度以上低い。「夏の『寒さ』を『涼しさ』に換えればまさに避暑地」。逆転の発想から「ちょっと暮らし」と銘打ち、移住体験の窓口を開いたのは2006年だった。

 不動産会社やホテル、旅行会社などで「くしろ長期滞在ビジネス研究会」を発足。現在44社が加盟し、ホテルやマンスリーマンションなどの滞在先の空き情報などを提供する。

 人気の秘訣(ひけつ)は釧路ならではの「飽きさせない」体験メニューと市民との交流だ。港祭りの市民踊りパレードや野鳥観察会、絵手紙講座などのイベントを案内し、博物館など公共施設の利用には市民と同じ割引もある。研究会に加盟する道東シティプロモーション協会の長谷川真由代表は「そこで暮らす人と触れ合って、心から街が好きになる」と話す。

 4日以上滞在した長期滞在者は…

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