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神戸のクルージングカフェ船長:丹野美由紀さん(33)

 神戸港の沖合をめぐるクルージングカフェ「ファンタジー号」の船長を約6年前から務める。「海から神戸を楽しむ」というコンセプトで、造船所や空港などを巡る。多いときは1日8便、各150人を乗せて航海する。

 6人の乗組員は、基本的に全員女性。細かい気配りがクルーズの売りだ。乳児を連れた乗客がいれば、カーテンを使って即席の授乳室をつくることもある。「私たちだからこそのサービスで、お客さんに楽しんでいただけたら」。船の2階ではコーヒーやスイーツなども楽しめる。

 中学卒業後、生まれ育った宮城県を離れ、国立館山海上技術学校(千葉県館山市)に入学した。「机に座って勉強するのが苦手で、技術職に憧れていました」。卒業後は海上自衛隊でヘリコプターの整備をしたり、フェリーの乗組員として離島に生活用品を届けたりするなど様々な経験を積んだ。大型船を運航するために必要な3級海技士の国家資格も取得した。

 「せっかくだから、いろんな世界を見てみよう」と、2010年にファンタジー号の乗組員の職に就いた。マイクでの解説を交え、豪華客船や貨物船が行き交う神戸の海を案内する。「風や天気、すれ違う船が日によって違う。いろんな海の表情を楽しんでもらえたら」

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〈略歴〉 宮城県名取市生まれ。中学時代はバスケットボール部員。助っ人として駅伝も走る活発な女子だった。ファンタジー号を運航する「早駒運輸」の社員。

記者から

 「海から見て一番明るい街は神戸です」と丹野さん。その笑顔で港を照らし続けてほしい。(文・写真 筒井竜平)

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