[PR]

 宅配便最大手のヤマト運輸は、荷物を受け取る時間帯を指定できる配達を見直し、再配達の受付時間を短くすることなどを決めた。今春闘の労使交渉で労働組合に回答し、16日妥結した。荷物の急増と人手不足で厳しさを増しているドライバーの労働環境を改善するには、利用者向けの手厚いサービスの見直しが必要だと判断した。インターネット通販のサービスの縮小につながる可能性がある。

 指定できる配達時間帯のうち、利用が比較的少ない「正午~午後2時」と、幅が短く多忙になりがちな「午後8~9時」を廃止し、「午後7~9時」の時間帯を新設する。6月中に実施する。

 再配達の受付時間は午後8時の締め切りを1時間繰り上げて午後7時にする。4月24日から実施する。

 組合側の要求に応えて、終業と始業の間に最低10時間の休息時間を確保する「勤務間インターバル規制」を10月から導入することでも労使が妥結した。

 荷物量の多い法人客との契約内容を見直し、荷物量を適正な範囲に抑えることも確認した。従業員の負担を軽減するため、一部商品の廃止やリニューアルも検討する。

 ネット通販の急拡大により、ヤマトでは扱う荷物量が急増し、ドライバーの長時間労働が常態化している。組合側が先月、今春闘で初めて「荷物量の抑制」を要求し、異例の労使交渉が続いていた。(内藤尚志、贄川俊