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 フランス大統領選で、妻の架空雇用による公金流用疑惑などで容疑者となった、最大野党共和党の候補者、フィヨン元首相について、仏司法当局は知人から高級スーツなどを受け取っていた問題にも、捜査を広げることを決めた。スーツの授受に伴うフィヨン氏側からの便宜供与があったかが捜査の焦点になる。

 仏メディアが16日、伝えた。疑惑とされているのは、フィヨン氏が知人から2012年以降、高級スーツなど総額4万8500ユーロ(約595万円)相当の衣類を受け取っていたというもの。フィヨン氏は高級スーツ2着を今年2月に受け取ったことを認め、「友達からのプレゼント。で、それがどうかしましたか」と答えていた。捜査の拡大は支持率が伸び悩むフィヨン氏のさらなる痛手となる。

 フィヨン氏は同日夜、仏西部での集会で「私には日々突風が吹いてくる。それでも私は前に進む」と語り、大統領選を辞退する考えはないことを強調した。(パリ=高久潤