[PR]

 急性白血病は、小児から若年の成人、高齢の方まで幅広い年齢層に起こるのが特徴です。

 血液の細胞は骨の中の骨髄という場所にある造血幹細胞から作られます。例えるなら造血幹細胞は血液細胞の「種」です。私たちの体内では造血幹細胞から毎日たくさんの白血球・赤血球・血小板が作られ体の機能を保っています。急性白血病では主にこの造血幹細胞の遺伝子や染色体に傷がついて異常な「白血病細胞」が急速に大量に作られるようになります。

 白血病細胞が増えると逆に正常な血液細胞が減ってしまうので様々な症状(免疫低下によって高熱が続く、貧血、血が止まりにくいなど)が現れます。放置すると命の危険が生じるので速やかに治療を受ける必要があります。また、抗がん剤・放射線治療は急性白血病の発症率を上昇させることが分かっていますので、これらの治療を受けた場合は定期的に血液検査をしておくことが重要です。

 急性白血病には「急性リンパ性白血病」と「急性骨髄性白血病」があります。さらに、染色体異常の種類によって細かい病型があり、薬の効果や治りやすさに違いがあります。治療では、まず、顕微鏡で骨髄内に白血病細胞がほとんど見えなくなる「寛解」を目指して数種類の抗がん剤を組み合わせた寛解導入療法を行います。

 寛解になっても体内には多くの白血病細胞が残っていると考えられるため、地固め療法と呼ばれる化学療法をさらに数回繰り返します。このため急性白血病の治療は約半年以上にわたります。加えて、化学療法のみでは再発しやすい病型では、造血幹細胞移植を行うこともあります。フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病や急性前骨髄球性白血病といった特定の染色体異常を持つ急性白血病では近年、分子標的薬や分化誘導薬といわれる新しいタイプの薬剤が開発され、治療方法が飛躍的に進歩しています。

<アピタル:医の手帳・白血病>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/techou/