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 ドイツ南西部バーデンバーデンでの主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席した麻生太郎財務相は18日(日本時間19日未明)、G20閉幕後の記者会見で、「反保護主義」の文言が共同声明に盛り込まれなかったことについて、「会議の場で自由貿易を否定するような発言はなかった。特に米国に配慮したという感じもない」と述べた。

 今回の声明では、昨年の声明に入っていた「あらゆる形態の保護主義に対抗する」という文章が削除された。代わりに「世界経済への貿易の貢献を高めるよう取り組む」という表現が入り、保護主義的な政策を掲げるトランプ米政権の主張に沿った内容になっている。

 麻生氏は会見で、「自由貿易が多くの国々にとって経済の繁栄に寄与してきた」と強調。貿易についての議論は、7月に開かれるG20首脳会議に向けて各国の実務者で議論を続ける考えを示した。

 また、麻生氏は18日、同じくドイツを訪れていた中国の肖捷(シアオチエ)財務相と初めて会談した。36分間の会談のなかで、両氏は両国経済の動向や今後の経済協力について意見交換した。(バーデンバーデン=鬼原民幸)