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 第89回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)で、第5日第2試合(23日午前11時半開始予定)に初戦を迎える早稲田実は20日、兵庫県伊丹市の球場で約2時間の練習をした。

 明徳義塾(高知)との対戦が決まってからは、相手エースの左腕を想定して打撃練習を続けている。打撃投手としてチームに同行しているのは、2015年夏の甲子園で早稲田実が4強入りしたメンバーだった上條哲聖さん(19)だ。

 上條さんは甲子園で3試合に登板した。卒業後は早大野球部に所属。左腕で身長約170センチという体格が、明徳義塾のエースとよく似たタイプであることから和泉実監督が協力を依頼したという。

 紅白戦でマウンドに立った上條さんはこの日で4連投。「自分たちの時も大会前は大学生の先輩が投げてくれた。早実がずっと強いチームであるためにすべきことです」と、疲れた様子も見せずに投げ続けた。

 400人近い観客が見守る中、清宮幸太郎主将(3年)は上條さんからスコアボード直撃の中越え本塁打を放った。「上條さんが3年生の時の球を自分は全然打てなかった。調子が上がってきている証拠だと思う」

 60年ぶりの優勝を目指す早稲田実の選手たち。上條さんは、後輩たちへ「王(貞治)さん以来となる選抜の優勝旗を持って帰ってきて」と期待を寄せた。(辻健治)