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 侍ジャパンはアリゾナでの練習試合2試合を含む、ミニ合宿を打ち上げた。19日のドジャース戦は九回、松井裕(楽)が2失点でサヨナラ負け。結果的に2戦とも敗れたが調整が優先。投打ともに収穫はあった。

 攻撃陣は4番筒香(D)が18日のカブス戦に続く2安打。2本とも中堅から左方向に流し打ち。大リーグの投手は手元で球が動く。「引っぱりにいけば思うつぼ。筒香の打撃が理想」と稲葉打撃コーチ。好調な主砲の前に走者を置くことが、準決勝のカギになる。

 光ったのは、代走・平田(中)の走塁。六回、先頭筒香の二塁打で代わった。次打者の初球で三盗に成功。サインは「走れたら走れ」で、平田はベンチで投手の投球動作を観察していた。「前の回も初球は走者がノーマークだった」と、平田はニヤリと笑った。

 日本は今大会6試合で10盗塁を決めている。パワーでは太刀打ちできない米国相手に、得意の機動力は攻撃で不可欠な要素になる。

 投手は救援陣8人が、2試合のうちに全員登板。滑りやすいとされるWBCの使用球は、温度や湿度の変化が大きい屋外ではさらに扱いが難しくなる。それでも明らかに制球を乱す投手はいなかった。この日の試合前は、菅野(巨)と千賀(ソ)がブルペン入り。現状では先発2本柱だが、準決勝では惜しげもなく2人をつぎ込む可能性が高い。

 小久保監督は「完全アウェーの中で試合ができるのは、逆に幸せだと感じてやりたい」と意気込んだ。(伊藤雅哉)