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 中国外務省の華春瑩・副報道局長は20日の定例会見で、核兵器を法的に禁止する「核兵器禁止条約」の制定に向けた交渉に中国は参加しないと表明した。理由について「既存の国際的な核軍縮メカニズムを守りつつ、徐々に核軍縮を進めていく原則を維持することを考慮した。世界の戦略バランスと安定に責任ある態度を示した」と説明した。

 条約は、メキシコやオーストリアなど核兵器の「非人道性」を訴える国々が主導し、昨年末の国連総会で条約交渉開始を決定。今月27日からニューヨークの国連本部で交渉が始まる。核保有国5カ国のうち米ロ英仏の不参加が予想されていたが、中国は先月の準備会合に出席。核保有国からの唯一の参加国として存在感を示すのではないかと注目されていた。米国の「核の傘」の下にある日本は準備会合を欠席した。

 華氏は「最終的に核兵器を全面禁止し、すべて破棄するという立場を支持する中国の姿勢に変わりはない。引き続き核兵器のない世界に向けて各国とともに努力する」と強調した。(北京=延与光貞)