[PR]

 夏目漱石関連作品の舞台化やドラマ化が相次いでいる。漱石作品再連載の締めくくりに、昨秋、NHKドラマ「夏目漱石の妻」で漱石役を好演した長谷川博己さんと、漱石の小説を題材にした一人芝居「妄ソーセキ劇場」に取り組んでいるイッセー尾形さんに話を聞いた。

■長谷川博己さん「深い苦悩こそ本質」

 漱石役が来たときはすごくうれしかったですね。こういう役を待ち望んでいたし、実在の文豪を演じるのは一つの夢でもありました。妻・鏡子役が尾野真千子さんで、楽しそうだなと。ただ漱石は背が低いのがコンプレックスだったようなので、意外でもありました。実際、脚本家の池端俊策さんに初めてお会いしたときも「背が高いね」と言われましたし。

 誰もが知っている偉人ですから、プレッシャーはありますよね。こんなの漱石じゃないと言われるのではないか。実在の人物で、いろいろな人が持つ漱石像があるし、作品もたくさんの人が読んでいる。だから、とことん資料で調べた上で、それを忘れて臨む。文学座出身なので、これまでのやり方を生かし、基本的に新劇俳優がリサーチして作り込むやり方を体現しました。

 地震前の熊本に行き、漱石夫妻の住まいを訪ね、このあたりで鏡子さんが川に落ちたんだな、漱石はどういう気持ちだったのだろうと思ったり、作家になりたいのに、学校までの長い距離を、毎日どんな気持ちで通っていたんだろうと想像しながら実際に歩いたり。

 漱石は調べれば調べるほど、奥が深い。人望があり、なぜか人が集まってくるような人間だった。どうしたらそういうオーラや雰囲気を演技の中でまとえるか、ずっと考えているうちに、だんだん自分が漱石に入り込んでいく。調べるうちに漱石の言葉が頭に入っていたんで、尾野さんとのやりとりで、ぽっとアドリブとして出ることもありました。鏡子さんに、ぽんぽん子どもを産んで、というセリフもそうでしたね。

 ロンドンから戻ってから「吾輩…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら

こんなニュースも