ライチョウの世界的な研究者で坂城町出身の中村浩志・信州大名誉教授が4月2日、千曲市で「カッコウの托卵(たくらん)」をテーマに講演会を開く。「中村浩志先生故郷で“鳥・自然”をかたる」の3回目。当日は、東日本大震災で生き残った「奇跡の一本松」で作ったバイオリンのコンサートもある。

 中村さんは30代から約25年間、長野市郊外の千曲川河川敷で、オオヨシキリやオナガなど他の鳥の巣に卵を産みつける「托卵」で有名なカッコウの研究に取り組んだ。カッコウを捕獲して、翼に個体識別用のカラーリボンを着け、それまでほとんど知られていなかった生態を解明。研究成果の論文は、英米の一流科学雑誌「ネイチャー」「サイエンス」に掲載された。

 カッコウと、托卵される鳥との「だまし」「だまされる」関係の攻防戦。中村さんは「人間社会の特殊詐欺などにもつながる進化の過程を説明したい」と話している。

 会場は、千曲市戸倉1855の坂井銘醸の昭和蔵。定員100人。会費は500円(学生・小人無料)。問い合わせは、講演会実行委員会(026・275・0033)へ。