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 大阪府豊中市で2015年、自閉症の疋田逞大(ひきたていた)君(当時6)が療育施設からいなくなり、近くの池で亡くなっているのが見つかった事故をめぐり、両親が療育施設の運営会社「リクリエイト」(同市)などに約6500万円の損害賠償を求めた訴訟が22日、大阪地裁(山田明裁判長)で和解した。施設側が安全管理上の責任を認め、4500万円を支払う。

 訴状によると、施設に毎週通っていた逞大君は15年2月に行方不明となり、約2週間後、遺体が施設の近くの池で発見された。両親は同年7月に提訴し「施設には一人で外に出ないよう見守ったり施錠したりする義務があった」と主張していた。

 両親の代理人弁護士によると、主な争点は自閉症の逞大君の逸失利益の算定方法についてで、施設側は障害年金などを基に約430万円と算出。これに対し、大阪地裁は将来的な発達状況を考慮し、就労できた可能性があったとして、全労働者の平均賃金を基に約1940万円と算定し、和解はこれに基づいた勧告に沿って成立した。

 リクリエイトは「逞大君のご冥福をお祈りいたします」としている。