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(22日、選抜高校野球 健大高崎11―1札幌第一)

 逆方向なのに、ぐんぐん伸びる。健大高崎の7番大越の打球だ。二回無死二、三塁。右翼手の頭上を越える先制の二塁打となった。

 代役だった。俊足の主将湯浅が右手首の骨折で控えに回り、白羽の矢が立ったのが背番号18の2年生だった。50メートル走は6秒6。走力が武器の健大高崎にあって、決して速い方ではない。起用には、変わろうとするチームの意図が込められていた。

 昨秋の関東大会準決勝。作新学院(栃木)戦で内野安打2本に封じられた。「全国を勝ち上がるには、機動力だけじゃ限界がある」と青柳監督。打撃を重視し、冬場は毎日1千スイング以上振り込んだ。最も伸びたのが大越だった。

 この日、チームの盗塁数1に対し、安打数は16。2本の本塁打も飛び出した。「チャンスがあったら僕も(本塁打を)打ちたい」と大越。今年の健大は、打ち勝てる。(小俣勇貴

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 ○山下(健) 七回に満塁本塁打を放った2年生は「無心だった。一冬かけてフォームを見直した。甲子園でホームランを打つのが夢だった」。

 ○伊藤(健) 先発で7回1失点。「緊張したけど、二回からは雰囲気に慣れた。勢いに乗って、優勝を狙いたい。投手が打たれなければ、負けない」