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 安倍政権が条件付きで武器輸出を認める「防衛装備移転三原則」を定めたことに伴い、日本からフィリピンに有償貸与される海上自衛隊の練習機2機が23日午前、徳島航空基地(徳島県松茂町)を飛び立った。海自のパイロットが操縦し、27日にはマニラ近郊のフィリピン海軍基地に到着する予定。

 貸与されるのは、徳島航空基地に配備されていた練習機TC90。フィリピン海軍のパイロット2人が昨年11月から、同基地で操縦訓練を受けてきた。この日、基地であった式典には、小林鷹之・防衛政務官ら関係者約250人が出席。渡辺剛次郎・教育航空集団司令官は「防衛装備移転という施策を通じ、国益を担う先駆けとなることを忘れないでほしい」と述べた。

 TC90の貸与は、2014年に制定された防衛装備移転三原則に基づき、自衛隊の装備が貸与される初のケースとなる。中国が南シナ海の軍事拠点化を進めるなか、装備が老朽化しているフィリピン軍の警戒監視能力を高める狙いがある。日本政府内には、フィリピンのほかベトナムを念頭に、中古の護衛艦を譲り渡す構想もあり、装備の移転を加速化させたい考えだ。(三上元、福井悠介)