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 第89回選抜高校野球大会で、2年連続の8強進出を狙う滋賀学園は26日、福岡大大濠(福岡)と対戦し延長15回、1―1で引き分けた。28日の第1試合(午前11時試合開始予定)で、再試合に臨む。

■強気の投球 先輩に感謝 宮城君

 初回に先制しながら、相手エースから追加点を挙げられない滋賀学園。マウンドの宮城滝太(だいた)君(2年)は、180センチの体から投げ下ろす直球や得意のスライダーで、相手打線を抑える粘りをみせた。

 公式戦では昨秋の近畿大会準決勝の履正社戦で、1イニングを投げたのみ。初の先発はこの日朝、山口達也監督から告げられた。背番号1の神村月光君(3年)は本調子ではなく、棚原孝太君(同)は初戦で延長14回を投げている。「覚悟はしていた」というが、1回戦で2本塁打6得点の相手打線を恐れていたという。それでも、「いつもの練習試合と同じだと思って、強気のピッチングで臨んだ」と振り返った。

 三回の無死満塁のピンチでは、落ち着いて投ゴロと投ゴロ併殺に打ち取り、続く四、五、六回は好守に助けられ走者を許さなかった。追いつかれた八回途中から、マウンドを託された棚原君は「初戦の疲れがあったので、宮城が良く頑張ってくれて助かった」と話す。

 試合中、メンバーから「打たれていいから思い切り投げてこい」と声をかけられたという。「先輩のおかげでいつも通り気楽に投げられた」と宮城君。

 沖縄県出身。県外のレベルが高い環境で自分を試したいと、滋賀学園への進学を決めた。最初は関西弁に戸惑い、仲間に話がうまく伝わらないこともあったが、積極的に話しかけ、すぐに部に溶け込んだという。この冬には走り込みやネットスロー、70~90キロのバーベルを毎日約50回上げるなど、筋力トレーニングに励んできた。

 山口監督は「下級生らしからぬ思い切ったピッチングを見せてくれた。100点満点のできだった」と評価し、「機会があればまた投げさせる」と手応えを感じている。

 マウンドに立つ自信や責任感が生まれたという宮城君。「次に投げるときも強気でいきたい」と意気込んだ。(菅沢百恵)