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 中東のイエメン内戦が激化して2年が経ったのを機に、国連児童基金(ユニセフ)は27日、過去1年に死亡した18歳未満の子どもが前年同期比で7割近く増えて1546人に上ったとの報告書を発表した。内戦が子どもの命と将来を脅かしているとして、当事者に政治的な解決を求めた。

 イエメンでは、ハディ暫定政権を支援するサウジアラビアが2015年3月、軍事介入を開始し、イランの支援を受けて勢力を広げる反政府武装組織「フーシ」との紛争が続く。国連によると、民間人の死者数は1万人を超え、人口の約7割にあたる1880万人が人道支援を必要とする。

 ユニセフによると、過去1年にけがをした子どもは2450人、少年兵として戦闘に徴用された子どもは1572人で、前年同期比でそれぞれ8割以上増加。学校への攻撃は212件と4倍以上に増えたという。また、飢餓が深刻化している影響で、5歳未満の子どもの50万人近くが重度の急性栄養不良としている。

 一方、国連人口基金(UNFPA)は27日、ジェンダーに基づく女性への暴力が過去2年で6割以上増え、昨年1年間だけで1万人以上に上ったと発表した。レイプや家庭内暴力、強制結婚や児童婚などが深刻化しているという。(ヨルダン死海沿岸=渡辺丘)