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 破産手続きに入った格安旅行会社てるみくらぶ(東京)の海外ツアー客が、現地で追加のホテル代を請求されるトラブルが起きていることが観光庁への取材でわかった。同社で購入した航空券で出国した旅行者は約2500人いるとされ、同様のトラブルが各地で相次ぐ可能性もある。

 観光庁によると、ハワイ・ホノルルに滞在している旅行者から「てるみくらぶを通して支払い済みのホテル代を請求された」との相談が現地の日本総領事館に計3件あった。てるみくらぶからホテル側に代金が支払われていないとみられ、観光庁は安全の確保を理由に追加の支払いに応じることを勧めている。お金が足りない場合は、日本からの送金方法を現地の日本大使館や領事館に聞くよう呼びかけている。

 政府は、日本旅行業協会に加入する旅行会社の倒産時に旅行代金を弁済する制度を設けている。ただし、弁済額には上限があり、てるみくらぶは計1億2千万円。同社が受けている旅行申し込みは約3万6千件(約99億円)あり、全額が弁済されるかは不透明だ。

 山田千賀子社長は27日の破産申請後の記者会見で、海外のホテルやバス会社への支払いが滞っていると明かし、「お約束していることを現地がやってくれる保証ができない」と説明。同社で発券済みの航空券を使った出国は、控えるよう訴えている。(内藤尚志)