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 花見シーズンの到来を前に、ビール会社や飲食店が屋内で花見気分を味わえる「エア花見」を提案している。場所取りや花粉症対策などがいらず、SNSなどで盛り上がれる「今どきの花見」とアピールし、関連グッズやサービスの売り上げアップを期待する。

 キリンビールは3月中旬からエア花見を前面に出したキャンペーン「#エア花見まつり」を開始し、エア花見の「お作法」を紹介した公式サイトを立ち上げた。サクラの飾りやスマホのサクラの画面を見ながら、自宅などで友人らと花見気分を味わうのだという。天気や場所取り、花粉症などを気にせず楽しめるのがポイントで、「お酒を飲む新しい動機を喚起できる」(広報)と見込んだ。

 サイトでは、通販大手のアマゾンと組み、サクラの花びらが飛び出すクラッカーやピンクのカツラなどパーティーグッズや、花見シーズン向けに缶をデザインした「一番搾り」を売る。奈良県の吉野山のサクラなど名所の画像も掲載している。

 アサヒビールは「スーパードライ」で桜の絵をあしらった缶を販売。昨年は期間中に目標の1・5倍売れ、今年も好調を予想する。サッポロビールも、冷やすと缶に描かれたサクラが白からピンクに変わる「エビス」を出した。サントリービールも「金麦」で桜デザイン缶を発売中だ。

 エア花見ができる店として宣伝し、盛況の飲食店もある。東京・渋谷にあるイタリア料理店「エソラ」は3月に入り、店内をサクラの装飾で彩った。広報担当者は「最近は『サクラがまだ咲かないので来た』という来店客もいる」といい、連日ほぼ満席の状態が続いているという。(和気真也